2019年9月28日、予選プールの第2戦。アイルランド戦を回想します。
ジェイミー・ジョセフ ヘッドコーチの言葉
2019年9月28日（土）、この日、日本は世界ランク2位（大会直前までは1位だった）アイルランドと試合を行い、19対12で勝利しました。試合後のインタビューで田村選手がヘッドコーチであるジェイミー・ジョセフが詠んでくれたという5行の俳句（俳句と呼べるのかどうかは別として）について言及してくれました。私にとってはショックな言葉でした。下記が原文と日本語訳になります。
No one thinks we can win 誰も勝てると思っていない
No one thinks we can even close 誰も接戦になるとすら思っていない
No one knows how hard you’ve worked 誰もどれだけハードワークをしてきたか知らない
No one knows how many sacrifices you’ve made 誰もどれくらいの犠牲を払ってきたか知らない
You know you’re ready やるべきことはわかっている
主将のリーチ・マイケルは大会前のセレモニーでこう言いました。
「一つだけ証明したい、僕たちが強いということを。」
１９対１２ ２０１５年南アフリカ戦勝利に引き続き、またもや歴史的勝利！
主将のリーチ・マイケルの言った言葉。「一つだけ証明したい、僕たちが強いということを。」
もちろん数大会前に比べて日本が各段に強くなっているのは、十二分にわかっていました。しかしアイルランドはこの時点で世界ランキング２位（大会直前までは１位）です。予選プール４試合のうち、３勝１敗で予選突破のベスト８、というシナリオが大方の期待するところだったと思います。「４戦全勝でベスト８達成」は思っていても口に出せるものではありませんでした。
ところがどっこい蓋を開けてみたらどうでしょう。試合が始まり序盤戦、「ん、なんか日本動きがいいぞ？」→「あれ、スクラムも負けてない」→「２トライ取られたけど、崩されて取られたトライじゃないし」
後半に入っても、「あれ、アイルランドの選手、だんだん顔が変わってきた。あせってるなぁ」→「おっ、いつの間にか福岡入ってる」→「日本アタック良いぞ」→「福岡逆転のトライ！やば、勝ってしまうかも」→「あれ、アイルランドの10番、タッチに蹴り出したぞ？」→「うおーっ、勝ってもうたー！」
そしてその後、前述の田村選手が試合後のインタビューで話してくれたのが、ジェイミー・ジョセフ ヘッドコーチの言葉でした。
No one thinks we can win 誰も勝てると思っていない
No one thinks we can even close 誰も接戦になるとすら思っていない
No one knows how hard you’ve worked 誰もどれだけハードワークをしてきたか知らない
No one knows how many sacrifices you’ve made 誰もどれくらいの犠牲を払ってきたか知らない
You know you’re ready やるべきことはわかっている
すみません、もう一度同じものを掲載しました。
もうラグビー日本代表素敵すぎるでしょう！リーチは「一つだけ証明したい、僕たちが強いということを。」と静かに言いました。本当に選手たちは証明してくれました。みんなもっともっと言いたかったと思います「俺たちは強いんだ！」と。でもみんなグッと我慢してきました。そしてリーチは試合後のインタビューでこう言いました。「30分だけ喜んで、次のサモア戦に切り替える」と。
「もう、リーチ好きだーっ！」
こんな立派な男が、自分より一回り以上も年下だと思うと、正直嫌になります。
試合内容に関しての詳細等は、他にもっとラグビーに詳しい方が記事にされていると思いますので、このブログでは書きません。ただ日本代表選手及びそのスタッフの方々は、この４年間、実はものすごく孤独だったんだと思い知らされました。なんか申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。「誰も勝てると思っていない」、日本代表はどれほど我々日本人や世界を見返してやりたいと、血の滲むような努力をし、どれほどの犠牲を払ってきたのでしょうか？誰も何も言わずに、ただただ自分たちを信じ、来たるべくその日のために全てをささげて来た。絶対に世界中を見返してやろうと。
最後まで読んで頂きありがとうございました。次回はサモア戦です。
| ラグビー観るなら！ |
| J SPORTSオンデマンド |
 |
| もう一度あの感動と興奮を！ | ||
 |
 |
 |
| ラグビーワールドカップ2019日本代表の軌跡 ～悲願のベスト８達成！世界を震撼させた男達～ |
ラグビーワールドカップ2019 大会総集編 |
ラグビーワールドカップ2015日本代表の軌跡 ～歴史を変えたJAPAN WAY～ |
